2024年4月27日(土)に開催された「漬物グランプリ2024」(会場:東京ビッグサイト)法人の部において、「みずの実っこ」がグランプリ(農林水産大臣賞)を受賞いたしました。日本漬物協同組合連合会が主催する「漬物グランプリ2024」は、実食審査とプレゼンテーション審査によって全国の優れた漬物製品に賞が与えられるコンテストであり、秋田県からは初のグランプリ(農林水産大臣賞)受賞となります。
今回受賞した「みずの実っこ」は地元の清廉な沢に自生する山菜「みず」の実の部分をしょうゆなどで漬け込み、素材の自然な風味や食感を生かすため、あえて素朴な味わいに仕上げています。約30年前から「みずの実っこ」として販売し、改良を重ねてきた製品です。審査では、原料の希少性と特産性が高く評価されました。
「みず(学名:ウワバミソウ)」とは、東北地方を中心に古くから食されている山菜の一種です。シャキシャキと粘り気のある独特な食感と風味が特徴で、茎の部分はおひたしや汁物などの料理にされます。一方、9月から10月初旬の極めて短い期間にみずの茎と葉の付け根が膨らんでできる小さな丸い赤茶色の部分「みずの実(みずのコブ)」は数珠状に連なる形状から「お山のネックレス」と称さます。採れたてのみずの実を約1ヶ月以上熟成保存し、しょうゆを主体に漬け込んだ漬物が「みずの実っこ」です。みずの実は、日本カモシカの大好物としても知られ、収穫量は限られており、山里の希少な珍味と重用されています。近年では山に入る人が減少し、さらに収穫量も年々減っていて、ますます希少な食資源の一つとなりました。
以下、グランプリ受賞後の社長コメント(一部抜粋)になります。
「この度は、『みずの実っこ』をグランプリに選んでいただきまして、誠にありがとうございます。社員一同、心より感謝申し上げます。また、好評いただきました先生方、審査員の皆様に厚く御礼申し上げます。近年、いぶりがっこの知名度が上昇し全国的な人気を持つようになりました。秋田県内には他にも魅力的な漬物がたくさんあります。今回グランプリを受賞した『みずの実っこ』をはじめ、菊を使用した県南地区伝承の漬物『花ずし』や、大根のこうじ漬け『なた漬』など個性豊かで魅力的な漬物が揃っています。『みずの実っこ』という地域性の高い漬物が受賞したことで、いぶりがっこ以外の秋田漬物にも光が当たり、秋田県の漬物文化全体の価値向上につながることを期待しております。」
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