製法について

受け継がれる味

いぶりがっこは、雪国だからこそ造られたお漬物です。 人々の暮らしの中から生まれた、まさに先人たちの知恵と言えます。 その昔ながらの製法をもとに、保存料、着色料、酸化防止剤、調味料((アミノ酸等)を使用しておりません。 手間を惜しまず、低温下で長期間の熟成発酵を促すことで、素朴で自然な風味のいぶりがっこを造ることが出来ます。

1.大根の栽培と収穫

1.大根の栽培と収穫
弊社はいぶりがっこの原料にこの地で古くから栽培されてきた白首の地大根を使用しています。現在では白首の地大根の作付けは少なく、地元農家の方々との契約栽培によって収穫されます。真白でスラッと長い地大根は身が締って固く、辛すぎて生食には向きませんが、風味・歯応えともに、いぶり漬けに最適な大根として珍重されてきました。

2.編み込み

2.編み込み
いぶりがっこは鮮度が命。畑で収穫された翌日の夕方までには、薫煙の火入れをしなくてはなりません。 吊り下げられるよう8本~10本を手早く紐で編み込みます。

3.つり下げ

3.つり下げ
大根の鮮度を落とさよう、段取り良く、手早く、ひと綴り10キロにもなる大根の束を、かけ声とともに天井につり下げていきます。

4.燻煙乾燥

4.燻煙乾燥
焚き木にはこの地で古くから栽培されてきたナラ、桜、ケヤキ等の広葉樹を使用することで、渋味のない甘く香ばしい香りが大根を包みます。 燻煙作業は、原始的で難儀な作業です。当日の気温、湿度、大根の質等の諸条件によって火加減を調整し、長年の経験と熟練の技術を要し、しんなりとムラなくキツネ色に干しあげます。この作業を4日~5日間、絶やすことなく燃し続けます。

5.無添加にこだわる漬け込み

5.無添加にこだわる漬け込み
干し上がった大根はその日のうちに米ぬかと塩を主体にザラメを加え、手早く丹念に漬け込んでゆきます。弊社では保存料、着色料、合成甘味料、酸化防止剤、調味料(アミノ酸等)を使用しません。そうすることで、焚き木干しの香りを損なわず、素朴で自然な風味のいぶりがっこになるのです。

6.熟成

6.熟成
あとは待つだけ…粉雪の舞う冷気が漬け屋を包み、発酵がゆっくりと進んでゆきます。 墨絵のような…静かで真っ白な景色の中で美味しさは造られます。 数ヶ月の後、樽が、こぽっ…こぽっ…と音を立てると完成の合図です。

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雪深い地域で育まれた秋田の山野菜を使った漬物について紹介しています。
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